カラー版妖怪画談 水木しげる

きっかけ
妖怪というか水木しげる大好きな人間としては、中古本の棚で見つけたらたとえ100円じゃなくても買わないといけません。しかも、カラーときました。ちなみにブックオフで350円で買ったような気がします。


ネタバレ・あらすじ
水木しげるの妖怪たちが4つの種類にわけられて、すべてカラーで解説付きで紹介されています。


1、奇妙なものみてある記
民間信仰みたいなものを水木しげるが実際にみてきたもの。なので、妖怪ではない。
オシッコ様、だきつきばしら、手足の神、地蔵堂田県神社、鬼あざみ、銭洗い弁天、釘抜地蔵尊、いやだにさん、道通さま、はんぴどん、ガータロ、ニューギニアの森の精霊、アフリカの妖怪たち


2、出会った妖怪たち
水木しげるが実際に出会った妖怪たち。現象っぽくて害のないものが多い。
金霊、べとべとさん、あかなめ、川赤子、網切、天井なめ、家鳴り、餓鬼憑、クネユスリ、天狗倒し、しらみゆうれん


3、妖怪の有名人たち
いわゆる一般的な妖怪。キャラクターとして成り立っているものが多くて、鬼太郎のアニメや漫画でも見たことがあるようなのが多い。
魍魎、座敷坊主、こなきじじい、のびあがり、火車、大入道、河童、舌長婆、人魚、手洗鬼、ひょうすえ、口裂け女、濡れ女、土転び、木霊、吹消婆、九尾、猿神、輪入道、目々連、あやかし、ぬらりひょんたんころりん、足まがり、やろか水、山男、寝ぶとり、釣瓶落とし、ぬっぺほふ、がしゃどくろ、紙舞、すねこすり、二口女、煙羅煙羅、豆狸、海坊主、キジムナー、馬の足、雪女、座敷童子、産女、センポク・カンポク、一つ目小僧、尻目、坊主狸、三吉鬼、大かむろ、鬼太郎


4、幽霊・付喪神のたぐい
誰かの死んだあとの無念とか、100年以上使われた器物が化けたもの。
人魂、精霊風、場所にいつく霊、ノツゴ、松の精霊、縊鬼、小右衛門火、みの火、海月の火の玉、老人火、たたりもっけ、まぶいこめ、正塚婆、狂骨、寒戸の婆、すっぽんの幽霊、イズメの怪、山颪、舟幽霊、妖怪バンドリ、琵琶ぶらぶら、鳴釜、袋貉、ぶらぶら、蓑草鞋、禅釜尚、置行堀、首かじり、ぼろ布団


感想・レビュー
やっぱり水木しげるの絵をカラーで見れるのは良いです。特徴的な絵もさることながら、水木しげるは色使いがすごいというのをどこかで聞きました。ただの妖怪好きなのでそこまではよくわからないといえばそうなんですが、絵を見るとやっぱ他の人たちとは違うなぁと思うのです。妖怪というこわいものながら暗い色ばかりではありません。
奇妙なものをみてある記はまぁ初めて見る絵ばかり。でも妖怪じゃないので少し楽しみが少ないかなぁ。やっぱり妖怪の有名人たちと付喪神あたりの妖怪妖怪しているのが楽しいです。お気に入りの妖怪は、大かむろ、釣瓶落しあたりかなぁ。アニメなどで見た他の有名妖怪もみたいものです。あとアニメ第3期鬼太郎のエンディングでもでてくる絵がいくつかあって、それがようやくなんて妖怪か分かってすっきりしたものもあります。場所のいつく霊とか海月の火の玉とかです。
狂骨なんかここで出てくるほど有名なのかと不思議に思います。京極夏彦狂骨の夢で初めて知った妖怪なのですが、それ以来いろんな妖怪図鑑なんかでも割とでてくるようになりました。
ついでながら続編とか世界版もあるのを知ったのでそっちも手に入ればいいなぁと思います。