季刊怪 第零号


きっかけ
妖怪が大好きなので、このシリーズは見つけると買っていた。僕も世界妖怪協会に入れてもらいたいが、全然知識が足りないと思う。


ネタバレ・あらすじ
妖怪人類学フィールドワーク パプワ・ニューギニア
目撃画談 読者の妖怪の目撃情報などを水木しげるの挿絵で紹介する。あるき水、クダ、光る目と家鳴り
不幸の消滅 荒俣宏京極夏彦水木しげるの対談
秘境ニューギニア探検記
パプワ・ニューギニア、セピック丘陵の妖怪たちでは、いろんな木や川や石にそれぞれの精霊(妖怪)がいることが細かく決められている。領域をおかすと仕返しをされるなどの逸話も残っている。
霊に親しい人々


連載小説 巷説百物語 小豆洗い 京極夏彦 単行本化されているのでそちらで詳しくネタバレする。
霊の世界史 ネアンデルタール人の歴史 荒俣宏が今は絶滅してしまったネアンデルタール人の霊に対する考え方を、人類最古の霊との遭遇として書いている。火を使うことと絵を描くことが霊や神との対話を可能にした。
神秘家列伝 スウェーデンボルグ 水木しげるの漫画でスウェーデンボルグの紹介をしている。父親譲りで精霊を見たりする能力があり、天文学や数学などを使い人類の役に立つものを設計図を書き発明したりしている。霊界に自由に行き来できる能力もあったので、それを旅行記のように克明に霊界書として書き残していいる。
妖怪ウォーカー 鬼の巻では、鬼に関係のする神社やミイラなどを地図つきで紹介している。
絵解き画図百鬼夜行の妖怪 多田克己 百々目鬼、岸涯小僧、川赤子、赤舌
世界妖怪協会とはなんぞや 水木しげるが世界妖怪協会をつくった理由を説明してくれている。


感想・レビュー
思いの外、勉強になった。世界の妖怪などはあまり好きではないのだけど、精霊などとして同じような形でそういう不可思議なものが存在するのだと感じた。今の日本にくらべるとニューギニアなんかはまだ妖怪が生きている感じがする。


それよりもネアンデルタール人についてのことがいろいろと驚いた。絶滅してしまったということは現代人類につながるものより劣っていると思ったが、脳の容量も現代の人間より多いみたいだし、死や呪術もあったようだ。