- 作者: 門倉貴史
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 新書
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きっかけ
題名的になんとなく手にとってしまった。人に言えない仕事ってたとえば何?って感じで読み始めた。
ネタバレ・あらすじ
さおだけ屋の違法スレスレの行為について。呼び止めてまで買ったものは、クーリング・オフが効かないようだ。まぁいいや的に買ってはいけない。
野球選手や大学教授などがマネジメントの個人会社をつくり家族を在籍させる。そして、その会社にCMの出演料や講演会のギャラを振り込んでもらい、家族の給料などの費用として計上して税金対策をしている。高額の収入、具体的には年収1800万円以上だと半分も税金でもっていかれる。これでは金持ちになろうとする人が減るので結局国が困るのだ。税金をあげて国の収入を増やして経済を立て直したいが、増税をすると結局国民のやる気にかかわり自分(国)の首をしめることになる。サラリーマンでも副業として個人会社をつくり、年収130万円以下でやって、いろいろ経費でおとしてしまうといいらしい。
長者番付は納税額での順位なので、必ずしも金持ちというわけでない。個人会社で税金対策したり、番付に載らない様に確定申告を遅らせるなどの方法もあるようだ。あと、やっぱり自社株を持っている社長のような人が収入は大きくなるので、トヨタなどの大会社でも雇われ社長だと収入はそんなに多いわけではない。
所得税では、申告されず所得税を取れないことも多い。アンダーグラウンドな仕事はもちろん税金をとれない。麻薬の売買、ソープランド、占有屋、振り込め詐欺、ブランドの偽物、密猟・売買など。さらに自営業や農業などはけっこう脱税やなんでも経費として落としてしまうなどずるいことはしているらしい。そして、所得税に代わり支出税にすることにより、誰からも不公平なく税金をとることができる。しかし、実行は難しく、実行した国もすぐに廃止にしてしまったようだ。支出税とは、所得から消費以外にで使われた金額に税金をかけるらしい。消費以外なので、貯金にも税金がかかるので、誰からでもとれるし、貯金をしないようにして、消費を拡大するという経済効果も期待できそうだ。さらに、遺産相続して収入がないのに暮らしていけるニートやフリーターからもお金をとれるようになる。
感想・レビュー
題名よりもずっとおとなしい本。人にいえない仕事といういわゆる闇の部分よりも節税対策とかのアドバイスが多かった。かといって、はいそうですかと実行できそうなものは少ないかもしれない。でも、いつか役に立つのかもしれない。法人登録が簡単なのかどうかそこを書いていない。やっぱりそこは難しいかめんどくさそうな気がする。支出税に関してはサラリーマンばかりが確実に税金を払うよりいいのかもしれないと感じる。