- 作者: 伊藤元重
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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きっかけ
経営学を勉強しているので、それに関わり経済学も少しくらい勉強する必要があるかと思い読み始めた。
ネタバレ・あらすじ
経済学は大きく分けると、マクロ経済学とミクロ経済学に分かれる。明確な違いや分析に手法があるわけではないが、目的に違いがある。マクロ経済学は、GDP(国内総生産)を中心に、消費、支出、経済政策について。ミクロ経済学は、個々の市場、労働市場、為替市場、米の市場の動き、需要と供給による価格決定、その価格決定による消費者行動など。
その中でも重要なのは、トレードオフということ。何かをうまくいかせるためには、何かが犠牲にならないといけないということ。ケインジアン派と新古典派という大きな派閥が2つあるが、実際の政策としてはその中間的なものがとられるということが多い。政策には、税や公共支出が中心の財政政策と中央銀行がつかさどる金融政策がある。ミクロ経済学では、企業の参入や独占・寡占や他にも消費者の独占もある。ゲーム理論というのが重要。モラルハザード、逆選択など。
インフレは物価があがるので悪いことばかりと思っていたが、借金が減ったのと同じ効果があるというのは驚いた。しかし、インフレで物価があがるとそれは政府に勝手に収入がある仕組み(インフレ税)らしい。
感想・レビュー
経済学は経営学とあまり関係がない。自分で会社を経営すると考えるとほとんど関係がない。個人に関係のあるものとして考えると、経営学>ミクロ経済学>マクロ経済学なのかなと。高校時代の社会の教師に経済学と経営学の違いを経済学は歴史で、経営学は実践と聞いていたが、近いような遠いような微妙な印象。僕個人としては経済学は需要と供給、経営学はブランド力みたいな印象だったが、これは全くの間違いであった。
経済学でも理解できればおもしろいが、超初歩しかわからなかった。あんまり入門的ではないかもしれない。