ナイトメア・ビフォア・クリスマス ティム・バートン


きっかけ
映画で見たことがあったので読んでしまった。
この映画がディズニーであることも、ティム・バートンバットマンの監督であることもちょっと不思議。
確かにホラーとか、ファンタジーとか共通点はあるのだけど。
ちなみにこの作品がディズニーなのはキングダムハーツというゲームで知った。
ジャックの主人公のアクションゲームも存在するらしい。


ネタバレ・あらすじ
ある森に祝日の木というものがあり、そこに祝日の街に続く扉がある。これはその中のハロウィン・タウンの物語。


10月31日の大成功のハロウィンを終えて、ゾンビや魔女や吸血鬼などの住民は喜んでいる。しかし、主人公のかぼちゃの王、ジャック・スケリントンは、毎年毎年同じようなハロウィンに疑問を感じていた。


どうすればいいかを考えながら森を歩いていると、クリスマスツリーの扉に吸い込まれてしまった。一面雪景色の中、色とりどりの明かりがついている。楽しそうにおもちゃで遊ぶ子供たち。それはとてもわくわくするものだった。


ジャックは、ハロウィン・タウンに帰り、このことを住民に伝え、恐怖に彩られたハロウィン風クリスマスをやることを提案する。住民には、びっくり箱をつくらせたり、ジングルベルをこわくしたり、恐怖のクリスマスにあわせた準備をさせる。そして、悪魔の子3人組にクリスマスの主役のサンタクロースを捕まえてこさせる。


ジャックが代わりに赤い衣装を着て、ガイコツのトナカイのソリに乗り、リアル・ワールドの人々の恐怖のプレゼントをあげに行くのだ。良くないことが起こる予感を感じ、その様子を心配そうに見守るサリーという人形の女性がいた。


子供たちに配られたプレゼントは恐ろしいものばかり。警察にたくさんの通報が寄せられ、軍隊が出動することになる。それも知らずにプレゼントを配ろうと、空を飛んでいるジャックに大砲が撃たれる。その大砲はみんなが喜んでいる花火だと思っていたが、自分に向けられていると思ったときにはすでに遅く、ジャックは撃ち落されていた。


自分の間違いに気づいたジャックは、クリスマスを元の戻すために急いでハロウィン・タウンに戻る。しかし、元に戻すための鍵のサンタクロースは悪者のブギーにつかまっていた。もう少しで処刑されてしまうところに間一髪でジャックは助けに入った。サンタクロースはリアルワールドに行き、ジャックが配ったプレゼントを、子供たちが喜ぶおもちゃと交換していった。こうして、クリスマスは元に戻ったのだ。そして、ジャックはサリーと結ばれ、次のハロウィンを成功させるために気持ちを新たにする。


レビュー・感想
映画を忠実に小説化してあるとは思った。しかし、映画を先に見ているので、映画内でミュージカル調に、いろんなキャラクターが歌ったり踊ったりしているものの歌詞まで、文章化されても、ちょっと伝わりにくいかなと思う。これは映画で見たほうがいろいろな意味で良いと思う。ただ挿絵は映画から画像を使っているので、そこそこ伝わると思う。オールカラーで黒の紙に白抜きの字も良い感じ。個人的には、顔が入れ替わる町長のネガティブバージョンが好き。